脳梗塞 予防

微小脳梗塞とウツの起因

脳梗塞などの脳の病気には、血管障害によるものや感染症によるもの、神経系によるもの、脳実質によるものに大別できます。微小脳梗塞のある人は、脳の血流が悪くなっていて、認知症(ボケ)を招きやすい状態になっているといえます。最近、注目されているのが認知症の問題で、いわゆる脳の動脈硬化によるボケ(脳血管性認知症)といわれているものです。認知症には、脳血管障害によるものから原因不明のもの、脳の機能障害によるものがあり、日本で一番多いのが、脳血管障害が原因になっています。さらに、最近、中高年でウツになる人が増えている点が注目され問題となっています。実は、このウツにも微小脳梗塞は大きく関係しています。ウツ症状を訴える人のうち、三分の二に微小脳梗塞が見つかっている、という調査結果があります。病気である認知症を確実に診断するために、専門の病院では、神経学的検査、精神面の検査、CTやMRIなどといった、様々な検査をすることができます。早期の発見と迅速な治療によって病気への対処をしましょう。

脳の病気の前兆について

脳の病気は、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳内出血・脳炎・脳腫瘍・アルツハイマー病など多くの症状があります。特に問題なのは、脳の病気による症状を起こす前兆がわかりにくいという点です。日頃からの生活習慣や食事の摂り方などをチェックしてすることと定期検査を欠かさないということが予防や早期発見につながります。脳梗塞の種類を大別すると、脳内の太い血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞、脳内の細い血管が詰まるラクナ梗塞と心臓で血栓ができたものが脳に流れてしまう心原性脳塞栓症の3つがあります。アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞は、糖尿病や高血圧、高コレステロールなどによる動脈硬化が原因とされています。脳梗塞については長嶋茂雄さんが、NHKスペシャル「闘うリハビリ」という番組で平成16年3月に脳梗塞で倒れて以来の闘病体験を、自らの初めて語る内容でした。長嶋さんは、全国に約200万人いるといわれる脳卒中などによる脳の病気のためにリハビリに励む人々にメッセージを贈りました。